睡眠と身長って関係ある?身長を伸ばすために必要な睡眠時間ってどれくらいなの?

睡眠と身長って関係ある?身長を伸ばすために必要な睡眠時間ってどれくらいなの?

子どもの身長を伸ばすためには牛乳を飲むこと、煮干しをバリバリ食べることで伸びると思っていませんか?子どもの身長を伸ばす方法として、食生活だけでなく、睡眠も重要です。

子どもの必要睡眠推奨時間は8~11時間で、年齢によって睡眠推奨時間は異なります。

実際の睡眠時間は小学生が8時間、中学生が7時間、高校生が6時間と慢性的に睡眠不足です。睡眠には「ゴールデンタイム」というものがあり、その時間帯で寝る方がよいと考えられます。

睡眠はただ単に寝るだけでなく、就寝前の強めの運動やスマホ・ゲームの操作などの睡眠の質の悪さも大きく影響しています。

この記事では子どもの身長を伸ばすために必要な睡眠時間について解説します。

目次

なぜ身長を伸ばすために多くの睡眠が大事になるのか?

身長を伸ばすには食事や運動が大事ではないかと思われがちですが、実は睡眠も身長を伸ばすための重要な役割があります。

身長と睡眠の重要性について解説していきます。

寝てる間に成長ホルモンは多く分泌される

身長には成長ホルモンという物質が働くことによって伸びていきます。

成長ホルモンが分泌されるのは寝ている間の最初のノンレム睡眠(深い眠り)の間であることが医学的に認められており、人間は10~30分間のレム睡眠(浅い眠り)と60~80分間のノンレム睡眠をくり返しています。

この時間帯の睡眠の質が身長を伸ばすうえで重要です。

たくさん寝ることで疲れがとれて規則正しい生活ができる

睡眠をとるとメリット

  • 成長ホルモンが活発に分泌してくれる
  • 疲労回復
  • 脳機能の発育
  • 精神の安定など

たくさん睡眠をとると前日の疲れがとれ、毎日の勉強で覚えたことを睡眠中に脳内で整理し、記憶として定着させます。それと同時に規則正しい生活を送ることができます。

逆に睡眠不足だと、前日の疲れが残り、学習能力の低下にもつながります。また、普通に寝る行為をするだけではなく、就寝前に強い光を浴びない、寝る2時間前までに食事を終わらせることも必要です。

就寝前に強い光を浴びるアイテムとしてはスマホやパソコン、ゲーム、テレビなどがあり、特にスマホのブルーライトは睡眠の質を妨げる原因になりますので、寝る2時間前にはスマホやゲームなどの使用は控えましょう。

睡眠にはゴールデンタイムというものが存在する

睡眠には「ゴールデンタイム」というものが存在します。睡眠のゴールデンタイムは「入眠から90分間」で、10~30分のレム睡眠と60~80分のノンレム睡眠がセットとなっています。

このセットになったスパンを睡眠周期と呼び、4~5セット繰り返すと一晩の睡眠となります。睡眠時の成長ホルモンはノンレム睡眠中に分泌されます。

睡眠のゴールデンタイムは22~0時と言われていましたが、実際は誤りで、睡眠時間を考慮するとその時間帯に寝る方がいいと考えられます。

身長の伸びが悪くなるNG睡眠習慣を4つ紹介

ここで子どもの身長の伸びが悪くなるNG睡眠習慣を紹介します。

寝る時間が短い

『保健医療科学』の2012年の調査によりますと、子どもの平均就寝時刻は小学生で22時台、中学生で23時半、高校生で0時半とかなり短く、1970年に比べて睡眠時間は50分~1時間短くなっています。同時に睡眠不足を感じている子どもは小学生で約60%、中学生で約67%、高校生で約74%に及ぶとされています。

(参考:https://www.niph.go.jp/journal/data/61-1/201261010003.pdf

このあと紹介する子どもの睡眠推奨時間を参考に早めに寝るようにしてください。

睡眠の質が悪い

ただ単に寝るだけでなく、睡眠前の習慣が睡眠の質を悪くする原因にもなります。

睡眠の質をよくする習慣は以下の通りです。

就寝前の軽い運動

運動をすることによって心地よい疲労感を感じ、眠りやすくなります。

ただし、就寝前の激しい運動は控えるようにしてください。就寝前にトレーニングなどの運動をすると、交感神経優位となり、眠りを妨げてしまいます。就寝前の運動は軽いストレッチ程度にしておきましょう。

自分にあった寝具にする

睡眠の質をよくするには、子どもに合うマットレスや布団、枕を使うことが重要です。子どもがいつも使い慣れているものがベストですが、成長によっては合わない場合があります。

成長に合わせて布団やマットレス、枕を新調するのもおすすめです。

カフェインを控える

特に中学生や高校生の子どもにありがちですが、コーヒーや緑茶などの飲み物はカフェインが含まれていますので、寝る前に飲むのは控えましょう。

受験勉強時に飲む飲み物はノンカフェインまたはカフェインレスのお茶がおすすめで、特に睡眠を意識した飲み物ではハーブティーがおすすめです。

起きる時間や寝る時間が固定されていない

特に学校がない休日ではつい夜更かしをして寝る時間が極端に遅くなったり、起きる時間も遅くなったりします。学校がある平日と同じように規則正しい生活を心掛けましょう。

寝る前にスマホやゲームをしてしまう

寝る前にスマホやゲームをする、パソコンを使う、テレビを見るのは睡眠の妨げになります。スマホに関しては子どもに限らず、大人にも多い傾向があります。睡眠2時間前までにはスマホやゲーム、パソコンの操作、テレビや動画の視聴は控えてください。

子どもがいる家庭では親も睡眠2時間前まではスマホなどを見ないよう、家族でルールを作っておきましょう。

背を伸ばすためにはどれくらい寝ればいい?

アメリカの研究によりますと、年齢別の必要睡眠時間は6~13歳が9~11時間、14~17歳が8~10時間、18~25歳が7~9時間と推奨されています。

参考サイト

ここで、世代別に子どもが身長を伸ばすのに必要な睡眠時間を解説します。

小学生

成長期真っただ中の小学生は、上記に述べた睡眠時間は9~11時間が推奨ですが、平均睡眠時間は約8時間です。

小学生の身長を伸ばすために必要な睡眠時間は9~11時間で、適切な就寝時間は親や周りがサポートしてあげる必要があります。

中学生

一部を除き、多くが高校受験を経験する中学生は受験勉強で睡眠時間が確保しにくい世代です。上記に述べた睡眠時間は12~13歳が9~11時間、14~15歳が8~10時間を推奨しています。しかし、中学生の平均睡眠時間は約7時間です。

中学生の身長を伸ばすために必要な睡眠時間は8~11時間で、学年によって睡眠時間は異なります。

高校生

高校生は勉強や部活に忙しい時期。高3では大学受験も控えています。上記に述べた睡眠時間は15~17歳が8~10時間、18歳が7~9時間を推奨しています。しかし、高校生の平均睡眠時間は約6時間です。

高校生の身長を伸ばすために必要な睡眠時間は7~10時間で、学年によって睡眠時間は異なります。

いつ身長が伸びるのかを解説

睡眠時間だけでなく栄養素にも注目!

より効率的に身長を伸ばすためには睡眠だけではなく、バランスの良い食生活をすることが大事です。基本である主食・主菜・副菜をバランスよく食べ、栄養素は炭水化物、たんぱく質、カルシウム、ビタミンなどが含まれた食品を意識して食べましょう。

食事ではなかなか栄養が摂れない場合は成長期向けのサプリメント(背を伸ばすサプリ)を活用するのも手です。

身長を伸ばすサプリは牛乳や水に溶かして飲むものや錠剤・タブレットの形までさまざまです。サプリメントによっては対象の年齢も異なるため、さまざまな商品をチェックしてみましょう。

おすすめの栄養サポートサプリ

睡眠と身長についてのよくある質問

ここで、睡眠と身長についてのよくある質問を紹介します。

昼寝は身長の伸びに繋がりますか?

乳幼児期の子どもの場合は昼寝も午後の活動に備えて必要ですが、小学生以上になると体力がついて昼寝の時間も短くなります。

小学生以上の子どもの睡眠は夜に寝るのがベストですが、昼寝をしたら身長の伸びにつながらないとは限りません。しかし、疲れて昼寝がしたい子どもは昼休みの時間帯で20~30分ほどがおすすめで、夕方に寝ることはなるべくは避けましょう。

眠りが浅いときはどうしたらいいですか?

眠りが浅い場合は寝る1時間前にお風呂に入ったり、歯磨きをしたり、日中に運動したりするなどの方法があります。

また、子どもはストレスで眠れない場合があります。親がストレスで悩んでしまうと、子どもが寝る前にいろいろなことを考えてしまい、睡眠の質を妨げてしまうため、常にポジティブマインドを意識しましょう。

まとめ

睡眠をとることは成長ホルモンが活発に分泌してくれる、疲労回復、脳機能の発育などのメリットがあります。

身長は成長ホルモンという物質が働くことで伸びていくため、寝ている間の最初のノンレム睡眠が成長ホルモンを分泌させます。睡眠は「入眠から90分間」がゴールデンタイムです。

子どもの身長を伸ばすための必要睡眠時間は以下の通りです。

  • 小学生:9~11時間
  • 中学生:8~11時間
  • 高校生:7~10時間

小学生は学年関係なく同じ睡眠時間が基本ですが、中学生・高校生は学年によって睡眠時間が異なります。

睡眠時間だけでなく、日中の運動やバランスの良い食事など、基本的な生活習慣を整えておくことも大切です。また、休みがある日はなるべく夜更かしを避け、寝る前のスマホやゲームの操作は控えてください。

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