身長を伸ばすには亜鉛を摂ればいい?大人でも身長を10cm伸ばす効果ある?

身長を伸ばすには亜鉛を摂ればいい?大人でも身長を10cm伸ばす効果ある?

誰もが一度は身長を伸ばしたいという悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか?

特に中学生・高校生のような成長期をすぎてしまった方は「大人でも身長は伸びるのだろうか」と疑問に思いますよね。

この記事では、身長が伸びるとよく言われている栄養素「亜鉛」を飲むことによって大人でも身長を伸ばせるのかについて紹介します。

身長に悩む全ての方に必見の内容なので、ぜひ参考にしてください。

目次

亜鉛は身長を伸ばすために大事な栄養素

医療や健康の分野において、亜鉛はタンパク質・DNAなどの人間の成長に大きく関わっていると言われています。

当然、亜鉛は成長期に必要不可欠な成分です。そのため「亜鉛を接種すれば身長が伸びる!」という噂が広がっているのでしょう。

亜鉛が身長に及ぼす効果は以下の通りです。

亜鉛はタンパク質の合成や300種類以上の酵素の活性化をしてくれる

上記の通り亜鉛はタンパク質やDNAの合成を促進する働きがありますが、他にも300種類以上の酵素の活性化にも効果があると言われています。

事実として、亜鉛は成長期の身体に良い影響をもたらす栄養素ですが、身長以外にも身体全体の活性化に良い影響をもたらすことがわかっています。

しかし、その反面亜鉛には血糖値を上昇させるインスリンの分泌も促進してしまうので、とにかくたくさん接種すれば良いわけでもありません。

ただし、亜鉛単体では身長を伸ばす効果はない

亜鉛には確かに身長のアップに良い影響をもたらす効果はあります。

しかし、だからと言って「亜鉛を飲めば身長が伸びる」と勘違いをしてはいけません。

「亜鉛サプリを飲んだらそれだけで身長が伸びるでしょ?」なんていう勘違いをしている方もいますが、それだけでは身長が伸びることはないのです。

「亜鉛はあくまでも”成長期に必要な栄養を補助する”栄養素である」ということを強く意識しておきましょう。

以下では亜鉛の摂取と一緒に意識しておきたいことを紹介していますので、一緒に確認していきましょう。

亜鉛プラス規則正しい生活と栄養バランスのいい食事が大事

亜鉛を摂取しながら身長を伸ばすためには、亜鉛サプリや亜鉛の豊富な食材を食べつつ、栄養バランスの整った食事をすることが大切です。

亜鉛を摂取することばかり考えて偏った食生活になってはなりません。

上記で紹介した通り、あくまでも「補助」的な栄養素としてサプリなどで亜鉛の摂取量を増やしつつ、各種栄養のバランスを整えることによって、初めて成長期の栄養サポートの効果を最大限に引き出すことができます。

亜鉛が豊富に含まれている食材には、牡蠣・豚レバー・ナッツ・アーモンドがありますので、参考にしてみてください。

特に牡蠣は「最良の亜鉛摂取源」と言われています。

亜鉛を摂取するときの2つの注意点

「亜鉛は成長期の栄養をサポートしてくれる」ことはお分かりいただけたと思いますが、ここでは実際に成長期の栄養サポートのために亜鉛を摂取する際の注意点を紹介します。

この注意点を確認しておかないと、亜鉛をとっても効果が得られなかったり、体調不良になってしまう可能性もあるので、必ず確認しておきましょう。

過剰摂取や長期的な摂取は避ける

どんな栄養素であっても過剰摂取は避けるべきです。

もちろん、亜鉛も特にサプリメントで摂取している方は、飲み過ぎに注意する必要があります。

「少し多めに摂取した方が効果が高まるんじゃないか」と勘違いしている方もいますが、適正量摂取するようにしてください。

また、亜鉛を長期的に摂取し続けるのはあまり良くないとされています。

亜鉛を摂取しすぎている状態が長期的に続くと、鉄分や銅のような必須ミネラルの吸収が妨げられてしまいます。

その他にも、亜鉛を長期的に摂取し続けることによって様々な病気や症状の原因ともなってしまうとも言われています。

そのため、特に亜鉛の過剰摂取には注意しましょう。

年齢や性別に合わせて摂取量を決める

亜鉛摂取の適正量は、年齢や性別によって異なります。

厚生労働省が運営している「統合医療」に係る 情報発信等推進事業「eJIM」によると、年齢や性別ごとの「1日あたりの亜鉛の必要摂取量」は以下の通りです。

男性女性
14歳〜18歳11mg9mg
成人11mg8mg
10代の妊婦12mg
妊婦11mg
10代の授乳婦13mg
授乳婦12mg

男性の場合は年齢に関わらず「1日11mg」を目安に、女性の場合はライフステージによって異なるので、注意しましょう。

「日本食品標準成分表」によると、亜鉛の含有量が高いとされている食材の亜鉛の含有量は以下の通りです。

食品名100gあたりの含有量
生牡蠣13.2mg
ホタテ2.7mg
鰹節2.8mg
豚レバー6.9mg
牛肩ロース5.6mg

亜鉛は上記のような食品から摂取することが可能ですが、亜鉛だけを摂取していれば良いという訳ではありません。

成長期に必要とされている栄養をバランス良く摂取することが大事です。

上記のような亜鉛を含む食品にプラスして、身長を伸ばすサプリなどを一緒に飲むのも良いかと思います。身長を伸ばすサプリのおすすめをまとめている記事もぜひ参考にしてください。

亜鉛が含まれるサプリ

大人が亜鉛を飲んでも身長の伸びには繋がらないことが多い

亜鉛が成長期の栄養サポートをしてくれる栄養素であることは上記の通りですが、それでも成長の止まってしまった大人の場合は、栄養摂取による身長のアップを期待するのは難しいです。

身長が伸びる時期である成長期は中高生くらいの年齢です。

大人の場合は、成長を”補助”しようにも、身長がそもそも伸びないから補助しようがないということですね。

そのため、大人が身長を伸ばしたい場合は、ストレッチなどをして身体を伸ばした方が身長アップを期待できます。

猫背を改善するためのストレッチや、太ももの裏や股関節を柔らかくするストレッチをすることによって歪んだ骨を矯正し、身長アップの効果が期待できます。

また、普段から姿勢が悪い方は、姿勢を良くして生活することで、実際の身長は伸びていなくても、見た目の身長の高さは全然変わります。

私は身長が180cmありますが、姿勢が悪いせいで「180cmある感じがしないね」と言われることが多いです。しかし、姿勢を良くすることで「本当に180cmあるんだね」と言われるようになるくらい、姿勢の良さは見た目の身長の高さに影響を及ぼしているのです。

亜鉛と身長についてのよくある質問

ここでは、亜鉛と身長についての良くある質問にお答えします。

亜鉛を摂取するタイミングや亜鉛サプリメントの飲み方についてお答えしているので、こちらも合わせて確認しておきましょう。

亜鉛は何歳から摂取すればいいですか?

亜鉛を摂取し始める年齢は何歳からでも構いません。

事実として、上記で紹介したeJIMでは以下のように、生後6ヶ月からの亜鉛摂取量の目安が掲載されています。

生後6ヶ月2mg
生後7〜12ヶ月3mg
1歳〜3歳3mg
4歳〜8歳5mg
9歳〜13歳8mg

お子さんの身長の成長が不安な方は、必ず上記の目安量を守った上で、普段から亜鉛を摂取できるような食事を提供すると良いでしょう。

特に上記の年齢のようなお子さんの場合は、栄養の過剰摂取による体調への悪影響が大きく出てしまうため、上記の摂取量より多く摂取させるのは絶対にやめましょう。

大人以上に、栄養バランスの良い食事を提供しながら、亜鉛の摂取もできるようにすることが大切です。

亜鉛サプリメントはどのタイミングで飲めばいいですか?

服用している亜鉛サプリメントの摂取量が複数錠で設定されている場合は、一気に飲むことはせず、1日の中で数回に分けて飲んだ方が、効率よく亜鉛が吸収されます。

1日1錠のサプリメントの場合は、夜に飲むのがおすすめです。

寝ている間に亜鉛を効率よく吸収できるほか、睡眠中に亜鉛が吸収されることによって睡眠の質が上昇し、翌朝すっきりとめざめることができます。

また、亜鉛サプリメントの場合は空腹時に飲むのはおすすめしません。亜鉛の場合は空腹時に摂取してしまうと、吐き気や下痢の原因になってしまうからです。

これらの症状が心配な方は、食後にサプリメントを飲むのもおすすめです。

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