避妊方法の種類は何がある?適切な場面で使い分けよう

避妊方法の種類は何がある?適切な場面で使い分けよう

恋愛の中でセックスは自然の流れでするものです。

そのセックスをする際、男性側もどのような避妊方法があるのか知って考えるべきです。

できれば、女性の身体に負担が少ないものを選ぶことがおすすめで、事前に避妊しておくことは大切な準備です。

ここでは避妊方法の種類や適切な場面を解説していきます。

目次

避妊の方法まとめ

日本で推奨されている避妊方法は様々ですが、年齢・生活習慣・将来の出産予定などによって、自分に合った避妊方法を選ぶことができます。

パートナーの身体のこと、自分がどれだけ避妊に協力できるかなど、お互いの生活を考えながら無理のない避妊方法を選ぶことが大切です。

では、どれだけの避妊方法の種類があるのでしょうか。

男性が一番手軽にできるコンドーム

コンドームは精子の子宮内への侵入を防ぎます。

男性が一番気軽に買うことができる避妊方法でもあります。

コンドームは確実に妊娠を防ぐことができるというわけではありません。

しかし、性感染症の予防ができるので、ほかの避妊方法と併用することでより安心して性交渉することができます。

コンドームを使用するメリットとして、コンビニやドラッグストアなど、身近にあり安価で購入することができることです。

また、粘膜の接触を防ぐことができるので性感染症の予防効果が高いことも挙げられます。

薬などと違ってゴムに対してのアレルギー以外の副作用がほとんどないので、男女とも身体に優しいです。

デメリットとして、避妊の成功率は他の避妊方法に比べて低いこと、コンドームを拒否する男性もいるので、パートナーの理解や協力が必要なことも挙げられます。

女性が定期的に飲む低用量ピル

低用量ピルは女性ホルモンを調整する薬です。

毎日飲むことで排卵時期をコントロールし、妊娠しないようにします。

他にも子宮頸管粘膜(しきゅうけいかんねんまく)の粘度を高めて精子の侵入を防ぎ、子宮内膜を薄くすることで、受精卵の着床を起こりにくくする効果もあります。

女性の中には、生理痛や生理不順の治療として服用している方も多いです。

メリットとして、正しく服用すれば、排卵時期を把握することができるので、高い避妊効果が期待できます。

また、女性特有の生理痛・生理不順・月経前症候群の軽減にも効果があるので女性特有の悩み解決にもなります。

他にも子宮内膜症・子宮体がん・卵巣がんなどの発生率を下げる効果もあります。

デメリットでは、毎日の服用が必要なのでピルを飲み忘れるリスクがあること、軽度のむくみや吐き気などの副作用が現れることがあります。

血栓予防のために禁煙を行う必要もあります。

子宮内に挿入するIUD(Intrauterine device)

IUDは子宮内に入れるT字型の小さな器具のことをいいます。

子宮内避妊具や子宮内リングと呼ばれることもあります。

原理として、子宮内膜に軽度な炎症を起こすことで受精卵の着床を阻止し、妊娠を防ぐことができます。

IUDのメリットは、一度装着すると2年ほど交換不要で高い避妊効果が期待できるところです。

女性ホルモンによる影響がないので、授乳中などでも使用できるので薬のように副作用が少ないことも挙げられます。

デメリットは、専門医の装着や除去・交換が必要であることや2年間使用できる分、定期検診が必要であること、出産経験のある女性しか勧めることができないことや、不正出血や感染症の原因になる場合もあるということです。

また、子宮外妊娠を防ぐことができないことも挙げられます。

事故などの場合に使用するアフターピル

アフターピルは、避妊をせずに性行為をしてしまったときや避妊に失敗したときに服用することで、性行為後でも避妊の効果を得ることができる薬です。

アフターピルの成分は主に黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンで、緊急的に妊娠を防ぐことが可能です。

アフターピルの主成分、黄体ホルモンには排卵前に服用すると排卵を遅らせたり、排卵の抑制をする効果があります。

また、排卵後に服用すると、受精した卵子の着床を妨げる効果もあります。

アフターピルの最大のメリットは、72時間以内の服用で97〜98%で妊娠を防ぐことができることです。

これは、早ければ早いほど効果が高く、72時間を過ぎても、120時間以内であれば効果が高いとされています。

デメリットとして、吐き気・腹痛・頭痛・眠気などの副作用があります。

しかし、通常では24時間程度で治まります。あまりにも強い副作用が出た場合は、医療機関に相談することをおすすめします。

望まない妊娠を避ける最後の手段である避妊手術

望まない妊娠を避けるために、根本的手段でもあるのが避妊手術です。この場合、女性だけではなく、男性の避妊手術もあります。

女性の場合

卵管(卵巣から子宮まで卵子を運ぶ場所)をしばることで、卵子と精子の出会いを妨げ受精できないような手術を施します。

手術の方法には、おなかの皮膚を切る手術と皮膚を切らずに膣外からおこなう手術と2通りあります。

いずれの場合も入院が必要になります。

男性の場合

精管(精子をつくる精巣と精子を貯めておく精のうとの通路)をしばって精子が射出されないように手術を施します。

これは、通称「パイプカット」ともいい日帰りで比較的簡単に受けることができます。

女性・男性とも避妊効果は大変高い方法ですが、特に女性はまた妊娠したいと思ったときに戻すことが困難な方法でもあります。

パートナーとの妊娠を望むのかをしっかり考えよう

セックスをするのは本能的な感情も多いでしょう。しかし、パートナーとの妊娠を望んでいるのかということをしっかり考えることも必要です。

「将来は家庭を持ちたい」「何歳までにこれを実現したい」などの人生設計をパートナーと共有することで、妊娠に対しても望んでいるのかどうか、向き合うことができるでしょう。

自分が考える人生設計の中で、もし今は赤ちゃんをほしい時期ではないと感じたらきちんとした避妊をすることが、自分にとってもパートナーにとっても大切なことになります。

自分らしく人生を歩むことを決めていくために、避妊についてもパートナーと知識を持って考えてみましょう。

身体への負担が少ない事前にできる避妊方法で避妊しよう

避妊をすることは、決して良くないことではありません。むしろ安心してセックスするためにも必要なことです。

今回挙げた避妊方法を参考に、女性の身体に優しい避妊方法を選ぶことができれば最良ですよね。

パートナーの生活状況や体調、妊娠を望むか望まないかなどによっても変わってきますが、できるだけ堕胎手術などの手段を選ばないような選択肢を取りたいですよね。

そのためにも、避妊方法の種類を知って、適切な場面で使い分けることができるようになりましょう。

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