「バスケやバレーをすればジャンプするから身長が伸びる」「バスケやバレーをしているから身長が高い」この2つの言葉を聞く機会はとても多いと思います。
しかし、バスケやバレーに限らず、特定のスポーツをすることで身長が伸びる、伸びやすくなるという事実はあるでしょうか?
そこでこの記事では「特定のスポーツをすることで身長が伸びるのかどうか?」について紹介しています。
身長を伸ばすために、特定のスポーツを始めようか悩んでいる方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。
スポーツで身長が伸びるって本当?
結論から申し上げますと「スポーツすることで身長が伸びる」という事実の立証はされていません。
身長は骨に適度な刺激を与えることによって伸びていきます。
そのため、全く運動をしない人よりも適度に運動をする人の方が身長は伸びやすい傾向にありますが、だからといって「スポーツを始めなければならない」というわけではありません。
習い事などで特別何かのスポーツを始めなくても、学校の体育の授業や休み時間で運動をしたり、お家にいる時もたまには外に行ってたくさん遊ぶことで適度に骨へと刺激を与えることができます。
身長が伸びて欲しいからといって、お子さんの意思に反して無理やりスポーツを習わせてしまうと、精神的なストレスとなってしまいます。
精神的なストレスを感じてしまうと、成長ホルモンの分泌に悪影響を及ぼしますので、お子さんが自分からやりたいと希望した場合に、スポーツを始めさせることをおすすめします。
まとめると「スポーツで身長が伸びる」という認識は半分間違いで「適度な運動をすることによって骨が刺激され、身長が伸びやすくなる可能性がある」というのが正しい考え方です。
身長が伸びるとイメージを持たれているスポーツ
それでは、ここでは身長が伸びるとイメージを持たれているスポーツについて簡単に紹介していきましょう。
バスケットボール
バスケットボールは「身長が伸びる」と言われているスポーツの代名詞です。
確かに、中学高校の部活でもプロで活躍している選手を見てみても、バスケットボールの選手たちは総じて身長が高い傾向にあります。
「バスケはジャンプするから身長が伸びるんだ」と言われることが多いですが、
確かにバスケをしていて身長が伸びたと実感した方もいるかもしれませんが、それは「バスケをしているから」身長が伸びたのではなく、上記の通り「適度な運動をしている」から身長が伸びたのにすぎません。
バレーボール
バスケットボールと同様に、バレーボールも身長が伸びるスポーツとよく言われています。
バレーボールはサーブやスパイク、ブロックなどのさまざまな場面においてジャンプ運動が必要なので、特に身長が伸びやすいと言われています。
しかし、これもバスケットボールと同じで「バレーボールをしているから」ではなく「適度な運動をしているから」身長が伸びるのです。
陸上のジャンプ系の種目
陸上のフィールド種目の中でも、特に跳躍系の種目でも身長が伸びると言われています。
走り幅跳びや三段跳び、走り高跳び、棒高跳びなど、さまざまな種目がありますが、これをしていて身長が伸びるのも「適度な運動をして骨に刺激を与えているから」です。
そのため、バスケやバレー、陸上のジャンプ系の種目に限らず、習慣的に何かしらのスポーツ等で適度な運動をしている人は、骨への刺激によってある程度の身長の伸びが期待できるのです。
特定のスポーツで身長が伸びることは立証されていない
上記で紹介した通り、特定のスポーツをすることによって、身長が伸びることは医学的に立証されていません。
それなのに何故、バスケやバレーをすると身長が伸びると言われているのでしょうか?
バスケやバレーをすれば背が伸びるわけではなく背が高い人がバスケやバレーをしている
事実として、バスケやバレーをしている人は身長が高い傾向にありますよね。
部活やプロでバレーをしている人を見るとみんな身長が高いので「バスケやバレーをすると身長が高くなるんだ!」と思い込んでしまいます。
しかし、バスケやバレーの選手の身長がみんな高いのは「バスケやバレーをしているから」ではなく「身長が高いからバスケやバレーを初めて、さらに成長で身長が伸びたから」なのです。
「身長高いからバスケ始めようかな」という理由で自分で進んで始めた人もいれば「君身長高いからバレー始めようよ!」と部活の勧誘等で興味を持って始めた人など、理由はさまざまですが、基本的にはバレーやバスケをしている人は元々身長が高いことが多いです。
体操選手に身長が低い人が多いイメージを持たれる理由
身長が高いイメージがあるバスケやバレーの選手とは反対に、体操選手には身長が低いイメージが強い人も多いのではないでしょうか。
実際に、体操のプロ選手である内村航平さんや加藤凌平さんは身長が162cm、白井健三選手は161cmと、身長が低めな選手が多いです。
体操選手に身長が低い人が多いのは、体操のように身体の小回りが要求されるスポーツでは、身長が低い方が物理的に有利だからです。
バスケやバレーにおいて、トップ選手の身長が高いのと同じように、体操のトップ選手は身長が低めであることが多いんですね。
背を伸ばしたいのなら正しい生活リズムや栄養バランスが大事
身長を伸ばすためには「スポーツを始める必要はなく、適度な運動を心がけることによって、骨が刺激され、身長が伸びやすくなる」と紹介しました。
しかし、身長を伸ばすためには、運動だけをしていれば良いというわけではありません。
運動以外にも、正しい生活リズムを徹底したり、栄養バランスの整った食事をすることも、身長を伸ばすためには大切なことです。
小学生や中学生の頃から慢性的に睡眠不足である生活リズムを続けていると、成長ホルモンが分泌されないので、身長が伸びづらくなってしまいます。
食事は、骨を強くするカルシウムや、カルシウムの吸収を促進するビタミンDやビタミンKを豊富に、亜鉛などの身長を伸ばす他の栄養もバランス良く摂取できるようにするのが、身体の成長にはおすすめです。
しかし、毎日の食事の栄養バランスを完璧にするのは難しいので、その場合は背を伸ばすサプリなどを使って、足りない栄養素を補うと良いです。


成長期には栄養サポートサプリがおすすめ
身長とスポーツについてのよくある質問
それでは最後に、身長とスポーツの関係についてよくある質問2つにお答えします。
どちらも、身長に関する勘違いとして多いものなので、必ず確認しておきましょう。
- スポーツをすることで身長の伸びに悪影響が出たりしますか?
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スポーツをすることで身長の伸びに悪影響が出ることは基本的にはありません。
ただ、怪我をしてしまったり、スポーツを嫌々続けていることによる精神的なストレスによって成長ホルモンが分泌されにくくなることによって、身長の伸びに悪影響が出てしまうことがあります。
特に成長期の骨は柔らかいので、激しい運動をしすぎてしまうと怪我の原因になってしまいます。
怪我は骨の成長を妨げてしまうので、怪我を繰り返してしまうと、身長が伸びづらくなってしまうので注意が必要です。
また、激しい運動を続けすぎて、体内のエネルギー量が枯渇している状態が長くなると、身体の成長に使われる栄養が無くなってしまうので、運動をしすぎてしまうのも注意が必要です。
運動をしすぎて疲労が溜まっていると、怪我の原因にもなりますので、身長の伸びという意味では良いことがありません。
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スポーツ後にプロテインを飲んでも、それが身長の伸びに直接良い影響を与えることはありません。
プロテインは、スポーツ後に不足しているタンパク質を補給するためのものなので、スポーツ後のプロテインは、身長の伸びではなく、筋肉の養成に効果があります。
しかし、プロテインを飲むことによってタンパク質等の栄養素が補給され、結果として1日に摂取する栄養のバランスが良くなることで、身長が伸びやすくなる可能性はあります。
スポーツをしていて、かつ普段の食事でタンパク質の摂取が足りていないと感じる場合には、プロテインを飲んでみるのが良いでしょう。
とにかく「身長を伸ばす」という意味においてはとにかく「バランス良く栄養を摂取する」ことが大切です。特定の栄養素を重点的に摂取していれば良いわけではありません。
また、不足している栄養素があれば、プロテイン以外にも成長サポートサプリメントなどを服用してバランス良く栄養が摂取できるようにしましょう。
