背伸びを続ければ背を伸ばす効果があるのは本当なの?その理由を調査してみた

背伸びを続ければ背を伸ばす効果があるのは本当なの?その理由を調査してみた

「背伸びをすれば身長が伸びるかも!」と思って、背伸びをしているお子様がいます。ちょっと待ってください!

確かに背筋が曲がって姿勢を正すために背伸びをすることで、身長が少し伸びることがありますが、背伸びそのものが身長を伸ばす保証はありません。

背伸びには姿勢改善などのさまざまな効果がありますが、身長を伸ばすためには毎日の食事や運動などの基本的な生活習慣も合わせて行うことが大事です。

この記事では背伸びの効果について解説します。

目次

背伸びをすると身長が伸びるっていわれてるけど実際どうなの?

結論から申し上げますと、背伸びそのものが身長を伸ばす保証はありません。

しかし、もともと猫背で背筋が曲がっていた場合は、背伸びによって身長の数値に変化が現れる可能性があります。

あくまで背伸びによって生じていた姿勢のゆがみを一時的に元に戻しただけで、身長を伸ばすために背伸びをしてもあまり意味がありません。

背伸びが身長を伸ばすのには意味がないのかと思ったらそうとは言い切れません。

背伸びをするとあらゆる面で有意になる可能性は否定できませんので、次に紹介する4つの理由をご覧ください。

背伸びをすると身長が伸びるといわれている4つの理由

背伸びは体の内側に与える刺激が、ホルモンなどに良い効果を与えるため、身長が伸びやすくなります。

ここで、背伸びをする効果について解説します。

正しい姿勢になれるから

背伸びは正しい姿勢をキープする効果があります。

子どもに限らず、大人でも姿勢の悪い状態を続けると、筋肉が使われていない状態となり、周りの筋肉に負担をかけて血液やリンパの流れが悪くなります。

放置すると猫背や巻き肩の原因になり、さらにお腹周りに脂肪がつきやすくなり、肩こりの原因にも。

勉強やデスクワークの休憩時間に背伸びをするだけでも姿勢がよくなりますよ。

また、姿勢がよくなるだけでなく、肩こりや腰痛の予防にもおすすめです。

成長ホルモンが出るから

背伸びをすることで全身の筋肉に力が入るため、血流が促進し、成長ホルモンが活性化されます。

血流は全身に栄養を届け、老廃物を運び出す役割があるため、成長ホルモンも血流によって運ばれ、骨を伸ばす働きを促します。

背伸びは成長期であってもなくてもぜひ意識したいストレッチ法です。

ストレッチ効果があるから

背伸びは誰でも簡単にできるストレッチ法。

体のゆがみは姿勢が悪くなるだけでなく、慢性的な不調に陥ることもあります。背伸びは頭を正しいポジションに持っていき、自然と正しい位置に戻せます。

ここで、基本の背伸びのやり方を紹介します。

  1. 足をこぶし1つ分ほど開き、手を組んで手のひらを返して腕を前に伸ばします。
  2. ひじをのばしたまま腕を真上に上げます。
  3. 手が真上に来たところで、顎を引いて顔を正面向きに戻し、体を上下に引っ張るように伸ばします。
  4. 頭と顔の位置やお腹が引き締まった状態をそのままで、腕だけを横にゆっくりと下ろします。

背伸びはとても気持ちがよく、全身の筋肉をほぐす効果があるため、家族で実践してみましょう。

筋肉を鍛えられるから

背伸びは筋肉を鍛え、基礎代謝が上がり、たるんだ筋肉を引き上げる効果があります。

肩甲骨を寄せると褐色脂肪細胞が活性化し、余分な脂肪を燃焼しやすくなり、痩せやすくなります。

また、ふくらはぎの引き締めや体感・バランス感覚を鍛える効果もあります。

ただし、大きな効果はそこまでありませんので、あくまでも身近なストレット方法として取り入れてみましょう。

身長を伸ばすために背伸びよりも大事な2つのポイント

背伸びはさまざまな効果がありますが、身長を伸ばす効果としては今一つです。ただ、血流をよくする効果は期待できるため、何もしないよりはましです。

身長を効率的に伸ばすためには背伸びだけでなく、基本的な生活習慣をつけることが大切です。

栄養バランスがいい食事をする

身長を伸ばす方法としては、食事は言うまでもありません。

身長を伸ばすために必要な栄養素は以下の通りです。

カルシウム
骨の発達には欠かせない栄養素で、牛乳などの乳製品、小魚、海藻類、大豆製品、葉物野菜などに含まれています。
ビタミンD
カルシウムの吸収を助ける作用があり、カルシウムと合わせて摂取すると効果的です。ビタミンDが含まれている食品はきのこ類や魚、肉、卵が挙げられます。しかし、ビタミンDは魚以外では含まれている量は多くありません。
ビタミンK
ビタミンKはカルシウムの沈着を助ける作用があります。血液を凝固させる働きを持つため、生命維持にとっても大切な成分です。ビタミンKを多く含む食品では小松菜やほうれん草などの葉物野菜、納豆、海藻類が挙げられます。
アルギニン
アルギニンは体内のエネルギー産生をサポートするアミノ酸の一種で、うなぎやにんにくなどに多く含まれます。

上記の栄養素以外ではタンパク質や炭水化物なども成長期に大切な栄養素ですので、特定の食品に偏らず、バランスよく食べることが大切です。

足りない栄養を補う方法として、身長を伸ばすサプリメントを利用するのもおすすめです。牛乳などに溶かして飲むタイプやグミタイプなど、さまざまな形態があるため、子どもの味の好みなどに合わせたサプリメントを取り入れるとよいでしょう。

規則正しい生活をする

食事以外でも規則正しい生活習慣を心掛けましょう。

食事以外で身長を伸ばすために必要な生活習慣は以下の通りです。

姿勢の良い座り方をする

ストレッチと関係するのが、座る姿勢を習慣づけることです。成長するにしたがって腰への負担が増えます。せっかくストレッチをしても猫背を解消しなければ意味がありません。立っている姿勢よりも座る姿勢の方が腰への負担が大きいため、早いうちから正しい姿勢で座る習慣をつけましょう。

また、机や椅子の高さについても、成長に応じて定期的に確認が必要になります。

適度な運動

適度な運動は身長を伸ばすうえでも欠かせません。特にバスケットボールやバレーボールのようなジャンプの動きが多いスポーツがおすすめです。

ご自宅が戸建ての場合は、家庭用のトランポリンやバスケットボール用ゴールを設置するのもいいでしょう。おうちでできる運動では縄跳びがお金をかけずに始められるので、毎日の運動に取り入れてみましょう。

日光浴をする

カルシウムの吸収を助ける作用があるビタミンDを食事で取り入れる方法がありますが、ビタミンDが含まれた食品は限られています。

しかし、ビタミンDを食事以外で取り入れることができる方法では「日光浴」があります。日光浴は1日10分ほど日光に当てるだけで必要なビタミンDが生成されると言われています。手の平をかざすだけでもOK。

ただし、日光浴の際は日焼け止めは塗らないようにしましょう。日焼けが心配な方は、日光浴は短時間で済ませてください。

規則正しい睡眠をとる

睡眠は骨を伸ばす成長ホルモンを分泌させる働きがあります。寝入ってから最初のノンレム睡眠がゴールデンタイム。

しかし、習い事や受験勉強で忙しい子が多く、早めに寝るのは難しくなっています。せめて21時以降は照明を暗くして過ごすなど、夜にしっかりと眠るクセをつけておく必要があります。

背伸びについてのよくある質問

ここで、背伸びについてのよくある質問を紹介します。

背伸びはいつすればいい?

背伸びをする時間帯などは特に決まっていません。朝起きたときや夜寝るとき、疲れたときなどいつでもどこでも何回でもOKです。背伸びはたった十数秒でできますので、時間もかかりません。

子ども一人でできない場合は、家族と一緒に背伸びしてもOKです。

背伸びをして背を伸ばすときの注意点が知りたい

背伸びのデメリットについては特にありませんが、まれにやりすぎてケガをしてしまうことがありますので、ほどほどにしましょう。

まとめ

背伸びは以下の効果があります。

  • 正しい姿勢をキープする
  • 血流を促進し、成長ホルモンが活性化される
  • ストレッチ効果がある
  • たるんだ筋肉を引き上げる効果がある

背伸びは子どもから大人まで誰でもできて、お金もかからない、簡単にできるストレッチ方法です。特に大きなデメリットもなく、朝起きたときや夜寝る前など、いつでもどこでも何度でも行えます。子どもが小さい場合は家族と一緒に背伸びをするのもおすすめです。

しかし、背伸びは一時的に身長の数値に変化が現れるだけで、背伸びだけでは身長を伸ばす効果はありません。身長を効率よく伸ばすためには、栄養のバランスのとれた食事と、運動や睡眠などの規則正しい生活が基本です。

毎日の生活習慣とともに、空いた時間に背伸びをしてみましょう。

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